受け継がれ、磨きあげてきた技。 蔵元のこだわりと信念が、 燦然と輝き放つ、美酒を生む。
  • 明治十一年創業。
  • 「燦然」「木村式奇跡のお酒」「倉敷小町」の蔵元である菊池酒造は、
  • かつて千石船が行きかう備中玉島港町として繁栄した昔の問屋街の一角 にあります。
  • 酒米の最高峰「山田錦」や岡山の誇る「雄町」をはじめとする酒造りに 適した米と、
  • 優れた水質を誇る高梁川水系の水を用い、
  • 蔵元杜氏の繊細で卓越した技によって、品質本位の酒造りに 挑み続けています。
    • 菊池酒造の酒造りついて

      菊池酒造では、蔵元・菊池東が理想とする”旨味があってキレの良い酒”の実現のため、 自ら杜氏を務め蔵人たちを率いています。モーツァルトの音楽が流れる蔵の中で、伝統的な備中流の酒造りの技術と 美酒づくりへの飽くなき向上心のもと、手作りの良さをいかしたきめ細やかな酒造りを行っています。
    • 原料米

      菊池酒造の位置する岡山県は、酒通に特に人気の「雄町(おまち)」や「山田錦」といった酒造好適米の一大生産地であり、さらに「朝日」「アケボノ」といった酒造用にも適した一般米も多く収穫される米どころです。菊池酒造では、主にこれら良質な岡山県産米を用いて酒造りを行っています。 お米は大吟醸や純米酒・本醸造といったお酒の種類に応じて精米され、玄米重量に比べ最大で35%の重量になるまで精米されたものを使用しています。一般的に精米されればされるほど、「心白(しんぱく)」とよばれる米中心部の純粋なデンプン質の部分だけが残され、きれいでなめらかな味わいになっていきます。
    • 洗米・浸漬

      洗米・浸漬は大変重要な作業で、ぬかをきれいに洗い流しつつ、次の蒸し作業に大きく影響する水分吸収率を調整しなければなりません。精米歩合が低くなるほど(磨けば磨くほど)、目標となる吸水率になるように洗米・浸漬時間を厳格に管理していきます。特に大吟醸は、全て手洗いでストップウォッチでの秒単位の管理がされています。
    • 蒸し

      甑(こしき)と呼ばれる桶に浸漬したお米を入れ、甑底部の穴から蒸気を1時間ほど通して蒸します。蒸米の目標吸水率も、麹米・酒母米・掛米と用途に応じて異なり、蒸し後は各用途に応じて適切な温度になるまで冷却されます。特に大吟醸の掛米などは、蒸し後自然の冷気の中で時間をかけてゆっくりと老化させるように蔵人が手作業でほぐしながら冷却されていきます。
    • 麹づくり

      昔から酒造りは「一・麹、二・酒母、三・造り」と言われ、麹づくりが最も酒の味を決定づける重要な作業と言われています。室(むろ)と呼ばれる高い温度の部屋のなかで、蒸米に黄麹菌の胞子を振りかけ麹菌を繁殖させたものが麹で、酒母やモロミの中で蒸米のデンプンをブドウ糖に分解する糖化酵素が麹の成長とともに生産されていきます。
    • 酒母

      酒母(しゅぼ)は、次のモロミの段階において重要となる、「酵母(こうぼ)」を比較的小さな桶の中で大量に培養したものです。ここで「酵母」とは、麹の糖化酵素によって蒸米のデンプンから分解されたブドウ糖をアルコール発酵させる微生物のことです。 酒母は約2週間でできあがりますが、この酒母造りの終盤は非常に良い香りがします。この酒母の性質が、次のモロミ(仕込み)に受け継がれていきます。
    • モロミ

      出来あがった酒母と麹・蒸米・仕込み水を投入し(添)、酵母が段階的に順調に増殖するように、さらに段階的に蒸米と麹・仕込み水を投入し(仲・留仕込み,添えとあわせて3段仕込みと言う)、その後25日間程度の厳格な温度管理がなされていきます。この間、モロミの中では蒸米の溶解糖化と、蔵に流れるモーツァルトの音楽を聴いた酵母によるアルコール発酵が絶妙なバランスで行われています。またこの期間中は、櫂入によりモロミ内部の蒸米や温度を均一にし、ガスを抜きます。 なお大吟醸など香り系のお酒は、手間はかかりますがモロミ温度を低温に推移させ酵母の活動を抑制しながら長期発酵させることにより、香り華やかで酸の少ない味わいになるよう仕込んでいます。
    • しぼり~出荷

      モロミ末期において、モロミの面(つら:見た目)・温度・日本酒度・酸度・アミノ酸度等の数値等を手掛かりに、杜氏はしぼった際の味わいを予測しモロミの搾り(上槽:じょうそう)時期を判断します。通常は機械の搾り機で酒となる液体と酒粕になる固体に分離されますが、大吟醸など一部商品は、写真のようにモロミを入れた酒袋を吊るし、加圧しないまま重力の作用のみでしたたり落ちたしずく酒を斗瓶で囲うこともあります。この斗瓶採りしずく酒は、機械搾りに比べより香り華やかで雑味のない味わいになります。 搾られたお酒は、一般的には、この後滓引き・濾過・火入れ・貯蔵等の様々な工程を経て瓶詰され出荷されます。

      新洋技研※仕込み・貯蔵に一部使用のサーマルタンクについて
動画で見る菊池酒造の酒造り玉島テレビ放送様制作「たましまの底力」 第13回 2013/3/15 放送
    • 酒造見学について

      菊池酒造 株式会社での仕込みの様子を説明したビデオの視聴と、試飲をしていただけます。 ご希望日3日前までに、お電話(086-522-5145)にて、ご連絡下さい。
お申込み ビデオ視聴・ご試飲を希望される3日前までに、弊社までお電話(086-522-5145)にてお問合わせ下さい。
ご試飲・お酒の販売 大吟醸酒や純米酒,梅酒など,蔵元ならではの品揃えでお待ちしております。 ※店頭での小売販売のみも承ります。
人数 2~15名様程度(大人数様にはご対応はできない場合がございます。)
所要時間 15分~
酒蔵の住所 岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
アクセス 【公共交通機関】 JR新倉敷駅より,黒崎・寄島方面行きバス 玉商グランド前バス停下車(約15分) 徒歩5分 【お車】 山陽自動車道・玉島ICより約15分 (普通車2台駐車可能) ※運転手の方は試飲はできません。
ご見学可能日 平日, 土(冬季のみ), 日・祝祭日 (要ご相談, 通常はお受けしておりません)。 【注1】必ず前もって下記にある要領でお申し込み下さい。 【注2】都合により、お断りさせて頂くこともございます。予めご了承ください。 【注3】酒類業界関係者の方は、予めその旨お伝え下さい。
周辺観光地 ・円通寺公園(車・徒歩ともに約10分) ・倉敷美観地区(車で約30分) ・瀬戸大橋(車で約45分)